「仕上げ磨きしているけどこれで合っているの?」
「歯医者さんのフッ素塗布って、やった方がいいの?」
そんなふうに思ったこと、ありませんか?
子どもの歯(乳歯)は大人の歯よりもやわらかく、むし歯になりやすい傾向があります。
そのため、日々の歯みがきに「フッ素(フッ化物)」を取り入れることで、むし歯のリスクを減らすことが大切です。
今回は、子どもの歯を守るために知っておきたい「フッ素のはたらき」や、家庭でできるフッ素ケア、歯科医院での塗布について紹介します。
目次
■フッ素ってどんなもの?どんな効果があるの?
フッ素は、自然界に存在するミネラルのひとつで、歯の表面にある「エナメル質」を強化する働きがあります。
◎フッ素の効果①再石灰化を助ける
むし歯の初期段階(歯の表面がわずかに溶けた状態)では、フッ素が再石灰化を促し、溶けた歯を修復しやすくします。
◎フッ素の効果②歯が溶けるのを防ぐ
フッ素が取り込まれることで、歯の構造が「フルオロアパタイト」という強く安定した結晶に変化し、むし歯の原因となる「酸」に対して溶けにくい状態になります。
◎フッ素の効果③むし歯菌の動きをおだやかにする
むし歯菌が酸を作り出す際に必要な酵素の働きを弱め、むし歯の進行を抑えます。
乳歯はエナメル質が薄くむし歯になりやすいため、フッ素によるサポートが有効だとされています。
■家庭でできるフッ素ケア|年齢別の使い方
ご自宅で取り入れやすい方法としては、「フッ化物配合の歯みがき剤」の使用が基本です。
年齢や発育段階に合わせて、適切な濃度・使用量を守ることで、適切なむし歯予防が期待できます。
◎歯が生え始め〜5歳ごろまで
フッ素配合(500ppm)の歯みがきジェルを米粒程度の量で使用します。
小さな頃は、磨いたあとは水でゆすがず、やさしくふき取るだけでも問題ありません。
◎小学生
フッ素配合(950ppm)の歯みがき粉をグリーンピース大の量で使用します。
うがいは少量の水で1回だけ行います。
◎中学以降
フッ素配合(1450ppm)の歯みがき粉を歯ブラシ全体にのせて使用します。
朝晩の2回、しっかり歯を磨きましょう。
※ppm(ピー・ピー・エム)はフッ素の濃度を示す単位です。
◎フッ素の注意点
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歯みがき剤は小さなお子さんの手の届かない場所に保管してください。
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年齢に応じた適正量を守りましょう。出しすぎた場合は清潔なティッシュなどでふき取って調整します。
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口の中に残るフッ素量が減ってしまうため、過度なうがいは控えるようにしましょう。
◎フッ素入りの洗口剤を使用する方法も
歯みがき剤以外のフッ素ケアとして、フッ素入りの洗口液を使用する方法もあります。
ぶくぶくうがいができるようになったお子さんにおすすめの予防法です。
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歯科医院で購入できるフッ化物洗口剤(250ppm)
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市販のフッ化物洗口剤(225ppm)
使用開始の時期や方法については、年齢や生活習慣に応じて歯科医院で相談されることをおすすめします。
ご家庭では、仕上げ磨きをしながら必要に応じてサポートしてあげましょう。
■歯科医院でのフッ素塗布もおすすめ
ご家庭でのケアに加えて、歯科医院でのフッ素塗布を取り入れることで、よりむし歯予防の効果を高めることが期待できます。
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対象年齢:乳歯の生え始めから実施可能
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使用薬剤:2%フッ化ナトリウム(9,000ppm)
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塗布の頻度:年に2回以上の継続的な通院
塗布後、30分は飲食・うがいを控える必要がありますが、短時間で終わる処置であり、小さなお子さんでも受けやすいのが特徴です。
■フッ素はむし歯予防の心強い味方
フッ素には、歯を強くし、むし歯の進行を防ぐ力があります。
毎日の歯みがきや洗口に加えて、歯科医院での定期的なフッ素塗布を組み合わせることで、より効果的な予防が期待できます。
あらやクレール歯科クリニックは、秋田市のむし歯予防協力歯科医療機関に登録されています。
市から発行される「フッ化物塗布受診券」をご持参いただければ、対象年齢のお子さんは無料でフッ素塗布を受けていただけます。
子どもの歯についてお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。