
お子さんの背中が丸まり、机に突っ伏すような姿勢で勉強している姿を見たことはありませんか?
「ちゃんと座りなさい」と注意しても、すぐに猫背に戻ってしまう…。そんな悩みを抱える親御さんは多くいらっしゃいます。
実は、子どもの姿勢の悪さは、単なるクセや筋力不足だけの問題ではありません。「お口の機能(呼吸や飲み込み)」や「歯並び」と密接に関係しているのです。
この記事では、歯科の視点から「姿勢が悪くなる原因」と「家庭でできる改善ポイント」を紹介します。
目次
■なぜ猫背や姿勢の悪さはいけないの?
子どもの猫背や「首が前に出た姿勢」は、見た目だけでなく心身の成長にさまざまな影響を与えることがあります。
◎呼吸が浅くなり、集中力が続かない
猫背になると胸が圧迫され、呼吸が浅くなりがちです。脳への酸素供給が減ると、疲れやすくなり、授業中の集中力にも影響が出やすくなります。
◎肩こり・頭痛・腰痛の原因にも
前かがみの姿勢では、首や腰に負担がかかりやすく、成長期の子どもでも肩こりや腰のだるさを訴えるケースがあります。
◎お口の機能にも悪影響
姿勢が崩れると、頭が前に出て口が開きやすくなり、口呼吸が習慣になることがあります。口呼吸が続き、舌の位置が下がると、歯並びや顎の発育に影響が出る可能性もあります。
こうした姿勢のクセは、放っておくと将来の健康にも関わるため、早めの気づきが大切なのです。
■今日からできる!椅子の座り方と足元の環境
子どもが猫背になってしまう原因のひとつに、「椅子と机の高さが合っていない」ことがあります。特に、足が床につかず「ぶらぶらした状態」は、姿勢が安定しづらく要注意です。
◎足がつかないと姿勢が崩れやすい理由
足がしっかり床についていないと、身体を支える力が分散されず、背中が丸まりやすくなります。ぐらついた状態では踏ん張れず、自然と姿勢が崩れてしまうのです。
◎椅子や足元の環境を整えるポイント
以下のチェックポイントを参考に、ご家庭の机と椅子の環境を見直してみてください。
▼椅子の調整ポイント
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膝と腰がそれぞれ90度になる高さにする
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足裏がしっかり床、または足置きに着いている
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お尻を座面の奥まで入れ、背もたれに軽く触れるくらいが理想
足が床に届かない場合は、雑誌や牛乳パックを束ねて足台代わりにするのもおすすめです。
◎姿勢がよいと「噛む力」もアップする?
足が床についていない姿勢では、体が不安定になり、しっかりと噛む力が出せなくなります。
実際に、足を台に乗せてしっかり接地した場合と比べて、足がついていないときの噛む力は約15%低下したという報告もあります。
また、食事中に足を安定させると咀嚼回数が増え、飲み込みもスムーズになりやすいとされています。足元の安定は、お口の成長を支える大切な土台ともいえるのです。
※ロッテ「噛むこと研究室」
■食事や呼吸も意識!日常生活の矯正ポイント
姿勢を整えるには、食事中の体の使い方や呼吸の仕方にも目を向けることが大切です。日常生活のクセを見直すことで、お口の成長もサポートできます。
◎横を向いて食べない
テレビやスマホを見ながら体をひねって食べると、片側で噛むクセがつきやすくなります。顎の成長バランスが崩れる原因にもなるため、食事中はできるだけ正面を向いて座るようにしましょう。
◎片側だけで噛まない
片噛みが続くと、顔の左右差や噛み合わせのズレにつながることがあります。お子さんの片噛みチェックには、次のようなポイントがあります。
▼片噛みのチェック例
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いつも同じ側に食べかすが残る
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頬杖をつく癖がある
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笑ったときに口角の高さが違う
左右バランスよく噛めるよう、親御さんの声かけも大切です。
◎鼻呼吸を意識する
猫背や首が前に出た姿勢は、気道を圧迫しやすく口呼吸の原因になることがあります。逆に、鼻呼吸を意識することで、背筋が伸びやすくなるという相互関係も指摘されています。
鼻呼吸を促すには、口を閉じやすくする環境や、お口まわりの筋肉を鍛えることも大切です。家庭での声かけや習慣づけとあわせて、専門的なトレーニングの導入も検討してみましょう。
■楽しみながら姿勢改善・当院の「SHISEIBOX」
「注意してもすぐ猫背に戻る」「口がぽかんと開いてしまう」
そんなお悩みを抱えるご家庭に向けて、あらやクレール歯科ではお口と姿勢を同時に整えるプログラム「SHISEIBOX」を導入しています。
1年間のプログラムでは、遊び感覚で取り組める自宅トレーニングと、歯科医院での姿勢評価・アドバイスを組み合わせて、日々の成長をサポート。お口まわりの筋肉や舌の使い方、体の軸をバランスよく育てていくことを目指します。
また、「軸育士」が在籍する当院では、口呼吸・歯並び・姿勢・集中力など、複数の気になる症状に対し、包括的なサポート体制を整えています。
■子どもの姿勢のクセは「成長のチャンス」に
子どもの姿勢は、呼吸や歯並び、集中力にも影響する大切な土台となります。「何度言っても治らない」と感じる場合でも、正しい環境づくりや専門的なサポートで、少しずつ改善を目指せます。
あらやクレール歯科クリニックでは、歯並びだけでなく姿勢やお口の使い方まで含めた総合的なサポートを行っています。気になるサインがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

